2018-11-09 映画「スマホを落としただけなのに」 えいが 先日11月2日に公開された「スマホを落としただけなのに」見てきました。 公開される前に̪志駕晃さんの小説を読んでいたので、結構楽しみにしていました!大々的なポスター、興味をそそらせるような俳優陣たち。まさか成田凌があの役で出演しているとは思いませんでした。こちらが噂の成田凌さんになりますね。画像お借りしました。 この映画はSNSを利用したホラーと勘違いしている方も多々いるのではないでしょうか。実際に私の周りでも「これってホラーなんでしょ、怖そう」といった声を結構聞いていました。恋人がスマートフォンを落としたことがきっかけに事件に巻き込まれていく、完全ミステリー仕立ての作品です。個人的には正直怖いといった描写は一切なかったです、スマートフォンを題材にしているところが非常にリアルで現代ミステリーといえるようなストーリーになっているのではないかと思います。それではどういったあらすじなのか、伏線や見どころ、感想などを添えて紹介していきたいと思います。 ・どんな映画なのか 監督は日本のホラーを得意とする、中田秀夫監督です。中田秀夫監督の代表作は「リング」や「クロユリ団地」学校の怪談、本当にあった怖い話にも携わっていますよね。脚本は数々のテレビドラマ作品でお馴染みの大石哲也さんです。まあざっとこれだけ聞くとやっぱりホラーっぽいのかなって思いますよね。 ・あらすじ 彼氏に電話をかけた麻美(北川景子)は、スマホから聞こえてくる聞き覚えのない男の声に言葉を失う。たまたま落ちていたスマホを拾ったという男から、彼氏のスマホが無事に戻ってきて安堵する麻美だった。しかし、その日を境に奇妙な出来事が起こるようになった。身に覚えのないクレジットカードの請求や、SNSで繋がっているだけの親しくない友人からのストーカーじみた連絡、それらは彼氏のスマホから麻美の個人情報が流出してしまったのか。そして時を同じくして、人里離れた山の中で次々と若い女性の遺体が見つかり、連続殺人事件として捜査が始まる。身元が判明しない遺体の共通点はどれも長い黒髪だということ。犯人は見るも無残に長い黒髪を切り取り...スマホを拾ったのは一体だれなのか、連続殺人事件の真犯人は誰か。その真相に迫る ・映画の伏線について 麻美の彼氏がタクシーにスマホを落としたことから全てが始まり、ここからは”sayuri0709”が鍵となっていきます。ところでこのパスワードはなんだ?ということなんですが、男が富田(麻美の彼氏)のスマホを拾ったとき麻美のSNSの情報を抜き取ります。そのときのパスワードが"sayuri0709"そうなんです、これこそが鍵!!それでは、何故”さゆり”なんでしょうか。そしてもう一つ、麻美がこんな目に遭っているのは全てスマホのせい。スマホを落としたことをきっかけに富田がGPSアプリをインストールします。落としたことにすら泥酔していて覚えていない富田「反省して追跡アプリに登録した」それを聞いた麻美は「私のスマホも登録しといてよ」これらはこの物語のトリックになっていきます。 ・個人的な見どころ、感想 まず、麻美の彼氏富田のスマホにかかってきた麻美からの着信で”名前”を入手し、その名前で検索をかけ麻美のSNSにたどり着き、麻美のSNSページから富田のページへ飛び、富田の誕生日を知り拾ったスマホのロックを解除した犯人。そこに”スマホ解析ソフト”や”SNS監視ソフト”を入れられ。。本当にやりたい放題やってしまう犯人が恐ろしいのですが誰でもやろうと思えばできてしまうような単純な手順しか行っていないというところは現代ミステリーとして見どころなのかなと思います。 そして、麻美のことをストーカーする男(犯人)が思っていた以上に面白い!!どうやらこの男は母親から虐待を受けていたようで。母親から注がれることのなかった愛情、それが男を奇行へと走らせるのですが、猟奇的な表情にゾッとさせられること間違いないでしょう。なによりバーでのシーンは客席がざわつく程インパクトありました!ただ、北川景子の演技は残念でした。 *最後にまとめ フィクションではありますが、それで片付けられないほどリアリティはあるということです。本当にスマホを落としただけなのにここまで簡単に発展していくと思うと、便利な世の中の中に恐ろしさも十分存在しますね。 これは誰にでも起こりうる物語です あなたも、気を付けてくださいね。